ある日、文章を書いていると思わず手が止まったことがあります。
初心者の方〜
ん?初心者の方…コレって日本語として正しいのか?なんか同じことを言っているような気がしますよね?ネットの情報をあちこち調べ回ってみても、解決策は見当たりません(泣)
そこで、「初心者の方」という言葉は文法として正しいのか?調べたことをまとめました。
〜の方という使い方
まずは、「〜の方」という言葉の使い方からチェックしてみました。
「〜の方」という言葉は、
比較するものがあるとき、または2つ以上の対象物に対して使われる言葉です。
たとえば、
紙資料とデータ資料の2種類あるとしたら、
紙の資料の方をご覧ください
こんな具合に使います。
ほかには、
リンゴとバナナがありますけど、どちらの方がよろしいですか?
という使い方もあります。
ちなみに、
コンビニのアルバイト店員が、「お箸の方はつけますか?」とよく口ずさみますけど、あれは間違いです。比較しているわけではないからです。
また、「〜の方」には別の意味もあり、人をさす敬った言い方にも用いられます。
たとえば、
- 乗り越しの方
- 女の方
などです。
今回のケースは、「初心者の方〜」という言葉が、人をさす敬った言い方として当てはまるのか?ということですね。
“初心者の方”は正しいのか?
「初心者の方」という言葉はよく見かけますので、試しにGoogleで調べてみると…なんと約212,000,000件ものデータが検索画面にヒットしました。
つまり、約2億1千万のデータの中で「初心者の方」という言葉が使われているのです。
やっぱり、「初心者の方」という言葉は誰もが日常的に使っている言葉だったんですね。ただ、何となく同じことを言っているのではないか?と引っかかっていた人も多いはずです。
調査した内容をまとめると、
人をさす敬った言い方として女の方などの表現が正しいことを考えると、初心者の方という言葉は決して間違いではないことがわかります。
初心者の方には使い方があった?
ところで、「初心者の方」には使う場面と使わない場面が存在するのをご存知でしょうか?
以下の2パターンに分かれます。
- 自分のことを指すのか
- 自分以外の人を指すのか
つまり、「初心者の方」と使うのは、自分以外の人を指す場合に用いているということです。
他人を初心者と言ったらぞんざいな言い方になるので、初心者を「初心者の方」という言葉に置き換えます。
逆に、自分のことを指す場合は初心者の方とは言わず、「初心者」という言葉を使います。
似たような言葉に、
初心者の人
とありますけど、
自分のことを初心者の人とは言いませんよね?初心者と言います。
これは、多くの人たちが無意識的に言葉を使い分けているかもしれません。自分のことを初心者と言う場合はぞんざいな言い方で、自分以外の人を初心者と言う場合は敬った言葉に置き換える。
普段は無意識に言葉を使い分けていましたので、思わず文章を書くときに迷いましたけど…なんだかスッキリしました。
初心者の方についてまとめ
- 「初心者の方」は間違いではなかった
- 他人を初心者と言ったらぞんざいな言い方になるので、敬った言葉として日常的に使われている
- 自分のことを指すときは初心者で良い
自分以外のビギナーには「初心者の方」という表現を使いましょう。