働き方

読書とは無縁の生活だった僕が本を読み始めたキッカケ

霧島ユウタのメルマガ

僕はかれこれ30年ほど生きてきましたが、僕の生活に読書は欠かせないモノとなっています。ビジネスシーンで本に助けられることは多々ありますし、休日を有意義な時間に変えてくれるのも本のおかげです。

大げさにいえば、ここ10年ぐらいの人生は本から形成されたと言っても過言ではありません。

ところで、

本を読む人って思っている以上に少なく月に1冊も読まない人が多いと聞きますが、実は僕もその1人だったんです。

全く本を読まない人生だった

10代の頃は遊びに明け暮れてロクに勉強もせずに生きてきたので、読書とは無縁の日々を送っていました。

本を読まなくても人間は生きていく過程において素養を身に着けていけると本気で思っていましたし、誤解を恐れずに言えば読書など老人たちの暇つぶしなどと捉えていました。僕がそのような思惑に至ったのは、他界した祖父が図書館の本を全て読みつくすような読書家だったことと、後ほど説明しますがもう1つだけあります。

10代の頃は本が片隅に置かれていようと目を向けることはありませんでしたし、僕が手に取る書物といえばファッション雑誌ぐらいでした。

ところで、世の中の人たちがどのぐらい本を読むのか?改めて調べてみました。

以下のデータを参考にすると、

文化庁の調査によると「1ヶ月に1冊も本を読まない」との回答は、平成14年度が37.6%、平成20年度は46.1%、平成25年度は47.5%と増加傾向にある。

つまり、2人のうち1人は1ヶ月に1冊も本を読まないことがわかります

このデータを見る限りでは僕が本を読んでいなかった行動は特に不自然ではなく、ポジティブに捉えるとごく自然だったと解釈できますし、きっと周りの人たちも本を読んでいなかったのでしょう。

本を読まないグループに属した人たちもマチマチだと思います。なかには2、3ヶ月に1冊は本を読む人もいらっしゃでしょうし、年間を通じて1冊も読まない人だっている。

ちなみに、僕は最も評価の低い後者に分類されていました。では、なぜ読書とは無縁の生活を送っていた僕が本を手に取るようになったのか?

本を手に取るようになったキッカケ

それは、紛れもなく会社員時代の社長の影響が大きかったです。

僕がかつて属していた会社の社長は誰が見ても頷くような学歴と経歴の持ち主で、僕とは生まれも育ちも違う異次元の世界から来た人だと思っていました。

で、小さな会社だったので社長の仕事も遠目からチェックすることが出来るんです。やっぱり社長って凄いからバリバリ仕事をこなすのだろう…という僕の予想とは異なり、その方は毎日毎日本を読んでいました。

本を読まずに生きてきた身からすれば本を読む利点がわからないので、なぜ熱心に本を読むのか?理由が全くわからなかったのです。

ただ毎日ずーっと本を読んでいる姿を見ていると、読書ってそんなに楽しいのかなぁーっと考えるようになり、気づいたら本屋に足を運んで1冊の本を購入していました。

始めて購入した教養が身につきそう本は、サッカー日本代表:長友佑都さんが執筆した「上昇思考」という本です。黄色い表紙のハードカバーです。真面目に活字と向き合ったのは一体何年ぶりだろうか?などと考えながら読み(実際は1年もないです)、読めない漢字があまりにも多いので…もちろん本の内容など頭にスラスラと入ってきませんでした。

1冊でノックアウトですよ。

それから再び読書とは無縁の生活に戻るものの、やはりあの光景を見ていると再チャレンジしたくなる。

続いて購入した2冊目の本は、東野圭吾さんのミステリー小説「プラチナデータ」でした。ソフトカバーの文庫本です。嵐の二宮和也さんが主演を務めて映画化された作品ですので、ご存知の方も多いはずです。さすがに2回戦なのでスラスラといけるんじゃないか、という淡い期待を抱いていましたが、現実はそう甘くはありません。

やはり読めない漢字が頻出したり、たとえ漢字は読めても語句の意味がわからないので前後のストーリーがうまく噛み合わないという問題も発生します。見た目はちっちゃいソフトカバーの本でも当時の僕にとって493ページの厚みは想像以上に重くのしかかり、真夏の蒸し暑い部屋で汗だくになりながら読んでいたのを今でも鮮明に覚えています。

とはいっても、スタバで読書を楽しむ知的な男子とは違い、僕は分割法でなければ息が詰まります。スキマ時間に30〜40ページずつ読み進めながら、やっとの思いで読了!おそらく読み終えるのに2週間はかかりました。

人は教わることより姿勢から学ぶ

ところで、もし仮に本を読まない僕に対して「本を読め!」と言っていたら、僕はどうなっていたでしょうか?

僕は間違いなく、本を読まない人間になっていたでしょう。

あれほど読書に興味がなかった男がもがき苦しみながら30ページずつ読み進めたのは、毎日本を読んでいる人の姿勢をみて突き動かされたからです。そこに複雑なロジックはありません。

たとえば、本を読まない人に対して以下のような言葉を投げかけたとします。

  • 社会人なら本は絶対に読め!
  • 読書は人間として奥行きが出る
  • 誰か偉人の人生を追体験できる

本を全く読まない人にいくらメリットを伝えてもきっと右から左に聞き流すはずです。

実際に本を読む必要性は本を読む人にしかわかりません。いくら誰かの人生を追体験できると言われても、人間は自分が経験したことをたよりに判断するので追体験した経験がない人には想像できないのです。

「坂本龍馬は土佐から江戸まで1ヶ月かけて歩いた」という物語を追体験できるのは、実際に本を手に取り、熱心に読み進めている人だけです。

よく子供に本を読ませたい、という声を耳にします。

だから、本を読むメリットを必死に伝えて、本を買ってあげたりします。けれども、「うちの子はちっとも本を読まない」などと言って子供に責任を押し付けている人がいますけど、自分たちに原因があることを全く気づいていません。

もうお分かりではないでしょうか?

本を読めと言っても、子供も大人も本は読みません。誰かが本を読んでいる姿に惹かれ、たとえ読書の世界がわからなくても、まるでその世界に引きずり込まれるように本を手に取るようになり、いつしか読書の大切さを身にしみるようになります。

まとめると、

もし本格的に本を読み始めたいなら、本を読むメリットをあれこれ調べるよりも習慣的に本を読んでいる人から目に見えないエネルギーを摂取する。

誰かに本を読ませたいなら、まず自分自身が本を読むことです。

 

快適な読書ライフを手に入れて、有意義な人生が送れることを願っています。

霧島ユウタのメルマガ